今日の kotoba:スイスロール

スイスロール00

 

クリームをスポンジでくるっと巻いたシンプルなケーキ。スイスロール。なんで「スイス」なんだろう……と思って調べてみましたが、たしかなことはわかりませんでした。

ただ、この「スイスロール」という言葉が最初に使われた文献は、確認されているかぎりでは、1871年6月18日のイギリスの汽船会社のメニューだったようです。

また、翌年1872年に、アメリカの料理本にスイスロールのレシピがあるらしい。

まあ、19世紀後半から英語圏で使われはじめた言葉ということらしいのですが、本家のスイスでは、この名は使っておらんようで……こういうものってだいたいそうですが、別の国や地域で通っている言葉が、その当の国では「なにそれ?」という次第。

ちなみに、日本では、昭和30年代に山崎パンの商品名になってます。ということは、「セロテープ」とか「エレクトーン」と一緒で、固有の商品名が一般名詞化したという例なのか……まあ、英語の swiss roll の訳語とも考えられますが……

いずれにしても、このスイスロールみたいにいいイメージで国や地域の名が付く例はいいけれど、「ナンキン虫」とか「ホンコン風邪」みたいにイヤなイメージで付けられると、付けられたところははなはだメイワクですね。

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