今日のkooga:SMの木/Sadistic……

SMの木_600

なんというすがたでしょう……岐阜市内を走る路線バスの中から撮りました。某大臣の事務所の方がSMバーの費用を文書通信費?にしちゃったとかで話題になってますが……この木も相当なもんですね。くるしーだろーなー……もう強剪定で枝を全部落とされた上に電線でぐるぐるまきだ……よくこんなことするなー……と思うんですが、やっちゃいますね。人間て……

見て、ゾッとせんのでしょうか。バスの窓からこれが見えたとき、げっ!と思いました。見てはならないものを見てしまった気分……街路樹って、植物の最も受難のすがただと思います(盆栽もスゴイけど)。それにしてもこれは、かなりヒドイ……たぶん、素人の仕業でしょう。無神経で美的感覚にほど遠く、なんでも巻き付けて光らせりゃいいと思ってる。つらいなあ……

こういうのをやる専門のアーティストの人って、たぶんいるんですよね。で、そういう人がやれば、おそらくここまでひどいことにはならない。人間の楽しみと、健全な植物の生育と……街は、難しいですね。もともと街は、人の楽しみのためにできたものだから、なんでも人間たちが楽しいように造ってあります。そして、それにはそれなりの技術が要ります。

建築なんかだと、建築士の免許が必要……なんだけれど、こういうもんにはたぶん要らない。まあ、電気を扱うからそっちの免許は要るんでしょうが、こういうことをされる樹木のことをよく考えて、最終結果が美しくなるように考えて……ということになりますと、その技術はたぶん素人には無理……なんだけれど、やっちゃう。で、こうなります。

夜の姿はわからないのですが……昼の姿はみじめで悲惨です。まるでイスラム国のように……いや、イスラム国の方がはるかにマシかもしれません。ここには理念もなんもない。ただ放恣な感覚がだらだらあふれて、それが木を縛りつけて真っ黒なものが漂ってます。イスラム国の旗も黒いけれど、それよりさらに汚く穢れている……うーん……なんというすがたに……

この日は、岐阜の街をぐるぐるまわりました。野外活動研究会の方々とともに。いろんな写真を撮りましたが、これが、いちばんみじめな光景でした。自分たちの楽しみだけのために木をここまでいぢめて……バチが当たらないんでしょうか……ナンマンダブ……

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