ダッカテロに思う/7 Japanese were killed at dhaka.

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バングラデシュのダッカでのテロ。邦人7名殺害1名重傷の衝撃……ということなんですが、一つ気になるのは、いろんなメディアでのコメンテーターの発言とかですね。「発展途上国」のインフラ整備のために尽力していた日本人ということで、いろいろ「やってあげてた」のに、この仕打ちはなんだ……と。

「やってあげてた」というのは、考えてみればスゴイ言葉だ。でも、実は今の日本人の多くがそう思ってるんじゃないかと思います。ODAと無償援助を合わせて2兆以上かな?お金だけじゃなくて、技術者という「人」の提供……でも、彼らは大手コンサルの社員だったし、会社は、原則的にボランティアじゃないし。

それよりなにより、「発展の遅れた国」に対して、「手伝ってあげよう」というのは上から目線じゃないでしょうか……むろん、相手国には「ありがたい」と思ってる人も多いんでしょうが、テロを実行した人たちのように、「オマエら出てけ。いらんことするな。」という考えの人もいるのでは。

西洋列強から見た幕末の日本も、こんな感じだったのかもしれません。日本人は西洋から学び、富国強兵なんとやらで「先進国」の仲間入りをしたわけですが、はたしてホントにそれが良かったのか……「西洋の価値観」というのは、それほど絶対的、かつ普遍的なものなんでしょうか。

そんなこと言ってると、右翼とか国粋主義とかいわれるかもしれないけれど、そこはどうなんだろう……今回のテロを起こした若者たちは、バングラデシュの中では高学歴で富裕層出身の人たちも多かったということで、それがまた「わからんなあ……」というクエスチョンの元にもなってるようです。

あるコメンテーターが、こんなことを言ってました。「彼らは、もしかしたら、殺された日本人たちと同じテーブルについて、共にバングラデシュの未来のために働くことができた若者だったのかもしれませんが……」私は、この発言を聴いたとき、かなりの違和感を覚えた。

テロをやった方は問答無用に絶対ダメで、殺された方は、献身的な心でバングラデシュの未来のために身を捧げようとしていた……そういう「白」と「黒」だったんだろうか? そんな解釈こそが、こういうテロがいつまでたってもおさまらない、もしかしたら根本的な原因だと考えられないんだろうか?

若者たちが、学歴も富も未来も棄てて、今回のようなテロに走った……その心は、本当に「100%マチガイ」なんだろうか……道を誤った……その言い方でくるんと包んでポイと棄ててしまっていいもんなんでしょうか。自分の命をかけてやったことである以上、それはよくよくがんばって考えた上のことなのでは。

宗教にとりつかれた……洗脳された……そんな言い方もされますが、そう言ってる人は、「西洋にとりつかれた」ということなのではないか。なぜ、西洋がそれほどいいのか? 絶対的に正しいと言い切れるのか……人間の考えることだから、どっちも五十歩百歩ではないだろうか……わからないなあ……

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